旅好きギタリストのブログ

旅のプランあれこれ考えるのが大好きな一応ギタリストのバンドリーダーの日記です

iPad Pro 12.9"(2018発売、第3世代)で楽譜を持ち歩く

下手なりにあれこれギターのレパートリーを広げようとしている今日此の頃、バンドで演奏する曲、レッスンに通っているジャズギターの課題曲、自分の好みで選んで練習しているクラシックやポップスのソロギター曲など、楽譜のコレクションは増えるばかりです。今までは買い求めたギター曲集から必要なページをコピーして、それらをルーズリーフにはさんで使っていましたが、曲が増えてくると曲の数 X ページ数分のA4用紙が増え重量も増すばかりとなってきました。これらの紙束を何とか楽に持ち歩く方法はないかとあれこれ考えていたところ、目をつけたのがiPad Pro12.9インチです。iPadの画面に楽譜を表示させるためにPiaScoreというアプリがあり、PDFデータに加工した楽譜をきれいに表示することができます。iPadの画面サイズはいろいろありますが、PDFを表示した時に、実際の楽譜A4サイズと比べて違和感がないのは12.9インチ画面です。ノートパソコンなみの高額でしたが、2018年秋に発売された第3世代を購入しました。利便性を少々疑っていたFaceIDも実際使ってみるとなかなか便利でした。私の場合、いつもは眼鏡をかけて生活していますが眼鏡なしの顔をiPadに認識させても、メガネありの顔を問題なく認識してくれて重宝しています。また新型iPadは狭ベゼルになったため、画面サイズは変わらないまま、筐体はずいぶん小さくなり可搬性にもすぐれたモデルになっていると思います。さらにはFaceIDのおかげでPiaScore利用中にウィンクなどのジェスチャー譜めくりが可能になっています。
私はバンドでギターを担当しているので、バンドスコアからギターパートだけを抜き出して(オリジナルの曲集をコピーした紙を切り取る)貼り合わせていく編集作業が必要です。バンドスコアには他のパート(サックス、ベース、ピアノ等々)もすべて記譜されており、そのままではページ数も膨大になるため、この作業は必須でした。しかし、曲集をPDF化することでそこから必要な部分を画像ファイルとして切り出し、貼り合わせることでほとんど劣化のないPDF化楽譜を作ることができるようになりました。

今回はiPad Pro 12.9"購入から譜めくりアプリPiaScoreの使い方、PDF化した楽譜のアプリへの取り込み、PDFの切り貼りなどを書き連ねていきたいと思います。
1)バンドスコアからの読み込み、PDF化(EvernoteScannableまたはスキャナー(プリンタ複合機)利用)
2)楽譜をエクセルシート上で切り貼りして、ギターパート譜を作成する
3)PiaScoreアプリの設定、作成したPDF化楽譜の取り込み
4)iPad Pro 12.9"(2018、第3世代モデル)のスタジオでのセッティング

このような4つの作業について以下に書いていきます。

 1)バンドスコアをPDF化する:これはプリンタ複合機またはスキャナーを所有していれば簡単にできると思います。私の場合はCanonプリンタ複合機MG7530を所有しているので、バンドスコアをA4サイズでスキャンします。ただ、分厚い楽譜集のスキャンは、立体的になってしまいピンぼけなども生じ、なかなか大変ではあります。そこで、もうひとつの方法がEvernoteScannableアプリの利用です。同アプリ起動後にiPadのカメラを利用して譜面をスキャンします。楽譜を固定できればプリンタ複合機でスキャンするよりは簡単かもしれません。スキャンしてPDF化が完了したら次のステップに移ります。

2) PDFファイルから必要な部分をコピーしエクセルに貼り付ける:私はiMacをメインマシンにしておりプレビュー(PDF・画像閲覧アプリ)を利用します。PDFファイルを開き、メニューバーのファイル>スクリーンショットを撮る>選択部分を選び、目的の領域をマウスで指定します。選択した部分が別ウィンドウで開いたら、編集メニュー>コピーを選び別ウィンドウを閉じます(削除を確認するアラートが出るので、削除ボタンをクリック)。選択した領域は画像としてエクセルシートに貼り付けることができます。演奏記号もコピー&ペースト可能ですが「D.S.(ダル・セーニョ)」程度だったら、普通に文字入力したほうが後で見やすいと思います。
首尾よくギターパートの抜き出し、貼り合わせが終わったら、エクセルのプリント機能でPDFファイルとして出力し、そのまま譜めくりソフトに読み込ませたいところですが、ここで一工夫すると見易いファイルができます。それは出力したPDFファイルをいったん画像ファイル(jpg)に変換保存し、再度プレビューで開きツールメニュー>カラーを調整...でコントラストとシャープネスを調整する(上げる)のです。この一手間で非常に見易い譜面に変わりますが、上げすぎないように注意しましょう(目に優しくないPDFになってしまいます)。この後、再度PDF化して保存して完成です。

3) PiaScoreにPDF化スコアを移動する:作成した楽譜(PDF)をPiaScoreで表示するには、iTunesを利用します。iMaciTunesを起動しiPadPro12.9"を接続しますが、第3世代iPadProから外部接続端子がUSBcに変更されたので、iMacとの接続には変換アダプタが必要です。閑話休題iTunesに接続したiPadのアイコンをクリックし、左ペインのファイル共有を選択すると、共有先のアプリ候補一覧が表示されます。ここではPiaScoreを選択すると現在、格納(共有)されている楽譜PDFリストが表示されます。このリストにいま作成したPDFファイルをドラッグ&ドロップすれば終了です。

4)楽譜の閲覧:スタジオにはマイクスタンドが2,3本はおいてあるのが普通ですが、私達はインストバンドなのでマイクスタンドは余っています。マイクスタンドにIK Multimedia iKlip Xpandというアダプターを取り付け、ここにiPadPro12.9"をセットし見やすいように角度を調節すれば、デジタル楽譜が使い放題になります。同じメーカーのBluetoothフットペダルも購入して、これはこれなりに便利なのですが、ジェスチャーか一瞬、手を伸ばして譜めくりもできるので、どうしても必要とは言えないようです。管楽器の方は楽器から手が離せないので、このペダルは重宝するとは思います。

では、良き音楽ライフをお楽しみください。