旅好きギタリストのブログ

旅のプランあれこれ考えるのが大好きな一応ギタリストのバンドリーダーの日記です

久しぶりの太宰府訪問(4)万葉歌碑と観世音寺・戒壇院

本八幡宮から観世音寺を目指してクルマの往来が多い道は避けて田畑と住宅が点在するエリアを選んで歩いてみました。福岡に長く住んでいるのに大宰府政庁跡も初めての訪問でしたし、今日はすべてが新鮮でした。この付近の住所は観世音寺○丁目ですが、途中で庚申塔を見つけました。あとで調べたら江戸時代に建立されたものだそうです。庚申塔も宅地開発にともなって少しずつ減っているとのことです。

このあたりには学校院(地方官吏の養成機関)があったそうですが、その北側に万葉歌碑があり、山上憶良の子等を思う歌が刻まれていました。この歌は学校で習った記憶がありますね。山上憶良筑前守としてこの地にいたそうで大伴旅人とも知己だったそうです。

あれこれ見ているうちに観世音寺の裏手から境内に入ることになりました。その直前に観世音寺に左遷された僧玄昉の墓もありました(民家のそばで観世音寺境内とは言えそうもない場所だったので写真は撮っておりません)。観世音寺の名前は小さい頃から両親からしばしば聞かされていたのですが、その話の内容を私は曲解し、すでに廃寺なのだと思い込んでおりました(関係者の皆様にお詫びします)。歴史ある寺院ですが伽藍はほとんど失われており講堂(これも後世の再建)と礎石が残っていました。

境内は寂しい感じですが、ここには国宝の梵鐘(現在は九州国立博物館に貸出中とのこと)がありますし、宝蔵に収められた仏像群はとても見応えがあり、それらを見るだけでも訪問する価値があるところだと思います。

かなり歩いたので宝蔵見学は翌日にして、戒壇院を巡ってから今日の宿に向かいました。日本三戒壇のひとつが観世音寺に置かれたため、戒壇院は当然観世音寺境内にあると思っていたのですが、江戸時代に別れて現在は別の宗教法人となっていることも今回知った次第で、またも不勉強でした。